Juniper QFXシリーズ QFX3500 (販売終了)

Juniper QFX3500の概要

ジュニパーネットワークス QFX3500は、 QF/Nodeとして動作し、QFabric構成要素のうち、インターフェースカードの役割を担います。1Uサイズのコンパクトな筐体に、40GbEのQSFPを4ポート、10GbEのSFP+を最大48ポート収容可能です。10GbEポートは、1GbEのSFPポート(SFPの場合36ポート、SFP-Tの場合18ポートまで利用可)もしくはFCポート(12ポート)としての兼用も可能です。

QF/Interconnect、QF/Directorとの連携により、データセンター環境に適した、超低遅延、高速転送を実現するファブリックスイッチとして動作します。 また、QFX3500は、上述のポート構成を保有した、単一のL2/L3スイッチとしても動作可能です。高ポート密度でありながらノンブロッキング転送が可能なため、データセンター内サーバーファームのトップ・オブ・ラック・スイッチとして最適です。

Juniper QFX3500の特徴

ナノ秒オーダーの超低遅延と高パフォーマンス

QFX3500は、ナノ秒オーダー(5マイクロ秒以下)の超低遅延でのパケット転送を実現します。また、1Uのコンパクトな筐体に最大48ポートの10GbEならびに4ポートの40GbEを搭載し、ワイヤスピードの高速スイッチングを実現します。

FC/FCoEサポート

QFX3500は、FCoE中継スイッチ機能ならびにFC/FCoEゲートウェイ機能を提供し、FCoEによるサーバー・ストレージ間通信はもちろん、2/4/8GbpsのFCポートの接続(※1)も可能です。これにより、QFX3500を中継装置として、1GbE/10GbEのイーサネット、FC、FCoEをすべて接続することが可能であり、データセンター内のサーバー収容に対して大幅に効率化を図ることができます。

※1 FC接続はFCゲートウェイ機能のみを提供(2011年10月現在)

QFabricモード/スタンドアローンモード

QFX3500には、QFabricのQF/Nodeとして動作する「QFabricモード」と、単一のスイッチとして動作する「スタンドアローンモード」があります。

QFabricモード

QFabricのデータプレーンとしてラインカードの役割を果たします。同一のQF/Node内の通信では、単一で使用した場合と同じく1.28Tbpsのファブリック容量を提供し、10GbE×48ポートのノンブロッキングでの通信が可能で、超低遅延・低ジッターの通信を実現します。

QFablic構成例

スタンドアローンモード

豊富なL2/L3機能を利用することができ、超低遅延・低ジッターの通信を実現します。1.28Tbpsのファブリック容量は、全ポートワイヤレートでの通信が可能です。また、スタンドアローンモードでは、DACケーブルを利用することにより、10GbE×4ポートに分割することができます。これにより、最大63ポート(※2)の10GbEをノンブロッキングで接続可能となります。

※2 1ポートはマネジメント用で使用

Junos® OSによる容易な管理と高信頼性

QFX3500は、ジュニパーr製T/M/MXシリーズやEXシリーズなどと同様に、信頼性が高いJunos OSプラットフォームを採用し、ネットワーク管理に一貫性を持たせることにより、シンプルネットワークを実現します。また、同時にモジュール型アーキテクチャ、定期的なリリースという従来のジュニパー製品の特長を引き継ぐことで、複雑なデータセンターネットワークの簡素化が可能です。

Juniper QFX3500の製品仕様

QFX3500データセンター・ファブリック・スイッチ(外観図)

QFX3500データセンター・ファブリック・スイッチ(外観図)-1
QFX3500データセンター・ファブリック・スイッチ(外観図)-2

QFabricSystem QF/Node
単体利用
サイズ(RU) 1RU
最大スループット 1.28Tbps
冗長性 電源、FAN
最大ポート数  
100M/1G/10G Base-T -
1G SFP -
10G SFP+ 64
40G QSFP+ 4
100G CFP -
固定ポート数  
100M/1G/10G Base-T -
1G SFP 48
10G SFP+
40G QSFP+ 4
100G CFP -
電源タイプ AC/DC
最大VLAN設定数 4,095
MACエントリー数 128,000
IPv4Static 16,000
IPv6Static N/A
ARPエントリー数 8,000

※4portsの40GbEポートをDACケーブルを利用して10GbEずつに分割した場合、最大63ポートの10GbEを接続可能となります。
(1ポートはマネージメント用として使用)

Juniper QFXシリーズの概要

ジュニパーネットワークスのQFXシリーズは、データセンターネットワーク向けに最適化されたファブリック・スイッチです。SpineからLeafまで、幅広い要件・多様なアーキテクチャに対応しています。

QFXシリーズは、ジュニパーネットワークスの共通OSである「Junos OS」を搭載し、サービスプロバイダやデータセンターなどのミッションクリティカルな環境において、優れたスケーラビリティ、アジリティ、プログラマビリティ性能を発揮します。

また、Spine-Leafモデルの採用により、多階層構成によるネットワークの遅延やスケールアウトの制限を解放し、低遅延でフラットなネットワークを構成できます。データセンター内を流れるトラフィックを最適化・高速化することで、運用効率を大幅に高め、お客様のOPEX低減に大きく寄与します。

Juniper QFXシリーズの特徴

バーチャル・シャーシ・ファブリック(VCF)対応 ~最大20台の機器を集中管理~

組み合わせパターン

Spine
QFX5100
Leaf
EX4300
QFX5100

バーチャル・シャーシ・ファブリック(VCF)は、Spine-Leaf構成の新しいアーキテクチャです。

Spineとなるスイッチが、ファブリック全体のコントロールプレーンとして機能することで、最大20台のスイッチを一元管理しシンプルな運用を実現します。

また、Leafに他シリーズのスイッチ製品を選択可能なため、ビジネススケールに応じた柔軟な機器構成が可能です。資産を有効活用できコスト削減につながります。

OSアップデートをより快適に

Topology Independent in-Service Software Upgrade(TISSU)

QFX5100は、JunosOSを筐体内でハイパーバイザー環境上に、バーチャルOSとして搭載しています。

OSアップデートの際に発生するインパクトを低減し、アップグレードをより快適に実行できます。

使用プロトコルやファブリック・アーキテクチャに依存せず、レイヤー2/レイヤー3などのいかなる構成でも使用することが可能です。

Juniper製品ラインナップ

QF / Node・Standalone

QFX10000 Line

中規模大規模

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