• TOP >
  • ケーススタディ >
  • EX8208事例 株式会社データホテル様(現:NHNテコラス株式会社様)

EX8208事例 株式会社データホテル様(現:NHNテコラス株式会社様)

サービスを提供するネットワークのコアスイッチとしてEX8208を導入。「運用負荷軽減」、「ダウンタイム短縮化」、「日商エレクトロニクスの技術サポート体制」が決め手でした。

  • 企業名株式会社データホテル
  • 設立2007年4月
  • 所在地東京都新宿区
  • 事業概要データセンター・ネットワーク関連事業、インターネット関連事業
  • 取材対象株式会社データホテル
    技術基盤管理推進室 コアネットワークグループ
    スペシャリスト 奥澤 智子 氏(左)
    久保 浩哉 氏(右)

データセンター・ネットワーク関連に特化した事業を展開する株式会社データホテル(以下、データホテル)では、新データセンターの構築に伴いコアスイッチにジュニパーネットワークス(以下、ジュニパー)のキャリアグレード・イーサネットスイッチEX8208(以下、EX8208)を採用。運用負荷の軽減とデータセンターのダウンタイム短縮化を実現した。導入の経緯とねらいについてお話を伺った。

最先端のインフラストラクチャーとテクノロジーで新たな価値を創造するデータホテル

データホテルの事業概要について紹介してください。

当社は、2000年より「データセンター事業」および「マネージド事業」を開始しました。現在では、「クラウド事業」、「ネットワーク事業」、「アプリケーションプラットフォーム事業」、「WEBインテグレーション事業」などを加え、多岐にわたるデータセンター・ネットワーク関連事業に特化した事業を展開しています。

最先端のインフラストラクチャーとテクノロジーによって生み出された新しい価値を、お客様のビジネスにとって最適なサービスとして還元することを目指し、国内のみならずグローバルに事業を展開することで、現在約8,000社のお客様にサービスをご利用いただいています。

2012年1月には、親会社であるNHN Japan株式会社(現LINE株式会社)と経営統合を行い、社名も株式会社ライブドアより「データホテル」に変更しました。

ジュニパーのEX8208をどのように利用していますか。

2012年、当社にとって国内3カ所目となるデータセンターを新たに開設しました。EX8208は、新データセンターのコアスイッチとして利用しています。2台のEX8208を接続して完全冗長システムとして構成し、バーチャルシャーシ(以下、VC)構成により単一の論理デバイスを4つのネットワークとして運用しています。

高まるクラウド需要への対応とダウンタイムの短縮化を目指し、新データセンターを構築

新たにデータセンターを開設した背景を教えてください。


「ダウンタイムを大幅に短縮することは、
新データセンターを構築にあたり重要な
テーマでした。」
株式会社データホテル 奥澤 智子 氏

近年、スマートフォンやソーシャルゲームなどの普及に伴い、クラウド環境の利用は急激に拡大しています。そのような需要へ対応するとともに、より付加価値の高いサービスを展開していくためには、先進新データセンターのコアスイッチとしてジュニパーのEX8208を採用高まるクラウド需要への対応とダウンタイムの短縮化を目指し、新データセンターを構築的な技術と機器を集約した最新のデータセンター設備が必要でした。

近年、スマートフォンやソーシャルゲームなどの普及に伴い、クラウド環境の利用は急激に拡大しています。そのような需要へ対応するとともに、より付加価値の高いサービスを展開していくためには、先進新データセンターのコアスイッチとしてジュニパーのEX8208を採用高まるクラウド需要への対応とダウンタイムの短縮化を目指し、新データセンターを構築的な技術と機器を集約した最新のデータセンター設備が必要でした。

低い運用負荷で、信頼性が高く、ハイパフォーマンスなインフラストラクチャーを構築できるEX8208を選択

EX8208を採用した理由を教えてください。

いくつかのスイッチを検討しましたが、次の6つの理由からジュニパーのEX8208を採用することにしました。

(1)ノンストップで運用できるしくみをサポートしている

2台のEX8208を接続して完全冗長システムを構成できます。さらに、システムを止めることなくOSのバージョンアップができるNSSU(Nonstop Software Upgrade)のサポートや、電源やファンのホットスワップ対応など、ノンストップで運用できるしくみが数多くサポートされているので、コアスイッチが原因となるデータセンターのダウンタイムを限りなくゼロに近づけることができると考えました。

(2)JunosR OSにより一貫性のある運用ができる

既存データセンターにおいてもジュニパーのスイッチをはじめとしたネットワーク機器を利用しています。それらの機器すべてが、今回導入したEX8208と共通のJunos OSで動作していることから一貫性のあるネットワーク機器の運用ができることに加えて、運用負荷も軽減できると考えました。

(3)機器構成がシンプルなので運用負荷が低い

既存データセンターでは複数のジュニパー製ボックス型スイッチEX4200(以下、EX4200)をVCで接続して利用しています。最大10台まで論理的に1台のスイッチとして管理可能なため、運用面では大変助かっていました。EX8208はラインカードを8枚まで搭載可能なシャーシ型である上、さらに最大4台までをVCで接続可能なため、今までのEX4200でのVC以上に運用管理の負荷を大幅に軽減できると考えました。

(4)拡張性が高く、長期間利用できる

EX8208はジュニパー独自の機能であるVCに対応しており、複数台のスイッチを接続して単一の論理デバイスとして管理できるので、トラフィックが増加しても柔軟な拡張が可能です。最大でEX8208を4台までVC構成を組むことができ、10Gポートであれば投資対効果が高いということも評価ポイントになりました。

(5)ハイパフォーマンスなネットワークインフラストラクチャーを構築できる

スロット当たり320Gbps(全二重)を実現するスイッチファブリックを搭載しており、パケットサイズを問わず全ポートでワイヤーレートを実現しているので、EX8208であればハイパフォーマンスなネットワークインフラストラクチャーを構築できると考えました。

(6)日商エレクトロニクスの技術サポートを受けられる

日商エレクトロニクスとは、今回のEX8208導入前からルーターをはじめとしたジュニパー製品の取引をさせていただいており、機器の導入からアフターサポートに至るまでの技術サポート力の高さはすでに実感していました。今回も日商エレクトロニクスの技術サポートを受けられるということで、安心して利用できると判断しました。

従来のデータセンターと比べてダウンタイムを大幅に短縮

EX8208の導入効果を教えてください。


「構成がシンプルなので、大きな負荷を感じることなく作業を進めることができました。」
株式会社データホテル 久保 浩哉 氏

新データセンターの本格的な稼働はこれからですが、全体で見れば、当社の他のデータセンターと比べてダウンタイムを約1/10に短縮できました。その向上に、EX8208が貢献する部分は少なくありません。

一方、設計、導入、運用というフェーズの中で、物理的な台数が少ないというのはメリットが多く、大きな負荷を感じることなく作業を進めることができました。管理台数が減ったことにより、今まで以上に柔軟な運用ができるというメリットを感じています。

復旧のテストや作業手順などを「NETFrontier Center」の検証施設で確認

導入の際に苦労した点などはありましたか。

何もかもが順調に進んだわけではありませんでしたが、導入前に日商エレクトロニクスの技術サービスセンター「NETFrontier Center」で環境を構築して検証を実施し、実際の動作を確認することができたので、大きな不安はありませんでした。エンジニアの方には検証につきっきりで対応していただき、日商エレクトロニクスの技術力の高さを実感することができました。

エンジニアとして新しいチャレンジをすることはワクワクすることも多く、最終的にはうまく稼働しているので苦労と感じる点はほとんどありませんでした。

また、ハードウエアのトラブルを想定した復旧テストや復旧作業手順など、導入後のデータセンターでは試すことができないようなことも確認できたので、「NETFrontier Center」のような検証施設があると本当に助かります。

日商エレクトロニクスへの評価と期待

日商エレクトロニクスへの評価と期待があればお聞かせください。

日商エレクトロニクスは組織としても個人としても保守対応が優れているので、ネットワーク機器の選定や設計の段階から、安心して作業を進めることができました。

今後も、これまでと変わらない保守サポートを期待するとともに、最先端の技術や製品を国内でも積極的に取り扱ってもらうよう期待しています。

※記載の担当部署は、2013年1月の組織名です。