DMM.com様におけるEVPN-VXLANのご採用(導入事例資料)

スイッチング


昨今、データセンターネットワークにおいてEVPN-VXLANの採用が増えてきています。
ネットワーク全体をフラットなL2ネットワークとして構成できるEVPN-VXLANは、
拡張性にも優れ、L2延伸を始めとする多くのメリットを実現可能です。 

今回、日商エレクトロニクスがご提案するJuniper Networks製品を用いて、
DMM.com様へ EVPN-VXLAN ご採用を頂きましたので、インタビューの模様をお届けします。

ご採用いただいた技術


IP ファブリック

 データセンターネットワークで広く採用されているネットワークトポロジーです。
 スイッチを、Leaf – Spineの2階層に分けて配置します。【3 Stage IP Clos】
(大規模構成においては、Spineの上にSuper-Spineを置く3階層の<モデル【5 Stage IP Clos】もあります。)
 

 各Leafスイッチは、すべてのSpineスイッチと接続されます。Leaf配下につながるサーバーは、他のサーバーへアクセスする際にLeaf – Spineの経路を取り、必ず3ホップで完結します。

 どの経路においてもホップ数を最小化できますので、データセンターで処理の多いEast-Westの通信に特化し、North-Westの不要なトランザクションを削減することができます。
 

EVPN-VXLAN

 L3ネットワーク上に、仮想的にL2ネットワークを構成するオーバーレイ技術です。IPファブリック構成とセットで用いることにより、データセンターネットワーク全体をフラットなL2ネットワークとして構成することができます。
 
 従来のL3ネットワーク構成における VLAN数の上限を回避できるほか、データセンター同士の接続においても同一のL2ネットワークとして構成できるため、データセンター延伸の観点などを含め多くのメリットがあります。


BGP Unnumbered

 EVPN/VXLAN構築の前提として、IPファブリック内でL3ネットワークを構築しますが、そのプロトコルとして多く採用されているのがBGPです。サービスプロバイダ間の相互接続においても広く使われているプロトコルです。
BGPの接続にはポートへのIPアドレスのアサインはもちろんの事、接続毎にピアアドレスの設定やAS番号の設定など設定を施す必要があります。また、接続するポートを誤るとBGPピアが張れないなどのトラブルが発生します。

BGP Unnumberedは、これらの問題を解決し、BGP設定工数の削減に寄与する技術です。
BGP Unnumberedでは機器に自動で割り振られるIPv6リンクローカルアドレスを用いてBGPピアを形成します。 機器に対してBGP Unnumberedを有効化するためのテンプレートコンフィグを投入するのみで、 BGP接続に必要なIPアドレスやAS番号などの固有パラメーターを指定することなく、 機器同士が自動的にBGPピア接続がされます。

さらに、設計によっては、テンプレートコンフィグを
Zero Touch Provisioningで流し込み、機器への事前設定不要でBGPの自動構築が可能なところまで実現可能です



DMM.com様 EVPN-VXLAN導入事例紹介資料ダウンロードはこちら

今回DMM.com様におきまして、動画配信基盤の構築を目的とした
Juniper QFX5120のご採用、ならびにEVPN-VXLANのご導入をいただきました。
プロジェクトの背景、目的および導入後の効果について、詳細にお話を伺っております。
ぜひご一読ください。 


関連記事

Juniper導入実績多数のスペシャリストが
最新情報をみなさまにお届けしています

Juniper社認定資格者