1RU筐体で最大1.6Tbps対応Juniper MX301 検証機を導入

エンジニアblog

 最新世代ルーターがもたらす拡張性と将来性

今回、HPE Juniper Networkingの新製品MX301の取り扱いに伴い、評価用検証機として2台を導入しました。

MXシリーズは、コアからエッジまで幅広い用途で採用されているルーター製品群です。MX301はその中でも、省スペース・高密度・高性能を特徴とし、次世代ネットワーク基盤向けに設計されたモデルです。また、既存のMX204の更改やMX304の導入を検討されている環境においても比較対象となる製品であり、コンパクトでありながら高い転送性能を備えています。

本記事では、MX301の導入と基本的な検証結果をもとに、製品の特徴と想定ユースケースを紹介します。
MXシリーズの更新や、将来的なネットワーク更改を検討されている方の参考となれば幸いです。

最新機種MX301を導入した背景

近年、トラフィックの増大に加え、クラウド接続やDCI(データセンター間接続)、サービスの多様化が進んでいます。これに伴い、高性能かつ長期的に利用可能な基盤ルーターの重要性が高まっています。

MX301は、1RUのコンパクトな筐体でありながら、最大1.6Tbpsのスループットに対応しています。
最新インターフェースとJunos OSによる安定した動作を備えた製品です。

自社で検証機を保有することで、検証結果に基づく提案が可能になります。加えて、実機を用いた評価環境を提供できる体制を整えました。


仕様

フォームファクター

1RU

サイズ

4.45cm()x 44cm()x45cm(奥行)

重量

12kg

電源

AC, DC, HVAC/DC

DRAM

128GB/  64GB(-Mモデル)

SSD

400GB

ポート

400GbE QSFP56-DD x4, 100GbE QSFP28 x 6, 1/10/25/50GbE SFP x 16

その他

ラインレートMACsec, インラインIPsec(最大600Gbps)

※対応条件・構成はメーカー仕様に準拠

基本検証の結果

導入後、以下の基本検証を実施しました。

  • Junos OSのインストールおよび基本設定
  • BGP/OSPFなど主要ルーティング機能の確認
  • インターフェースのリンクおよび疎通確認
  • トラフィック転送試験(short bytelong byteIMIX
  • FIB/RIBスケール試験
  • 障害時の動作確認(電源、モジュール、経路収束(BGP-PIC有/無)など)

当社で実施した基本検証では、ルーティング機能やトラフィック転送など、実運用で重要となる基本動作は問題なく確認できました。

実際に触ってみると、1RUというサイズ感に対して十分な性能を備えており、ラックスペースを抑えながら高い処理能力を確保したい場面で使いやすい製品だと感じます。
操作性は従来のMXシリーズと同等のため、既存運用ノウハウをそのまま活用できます。

MX301の主な特徴

1. 1RUで1.6Tbpsを実現するスケーラビリティと性能

MX301は、第6世代Trioチップを搭載し、最大1.6Tbpsのトラフィック転送性能を備えています。
1RUというコンパクトな筐体でこの性能を実現している点は、ラックスペースや消費電力を意識するデータセンター設計において有効です。

データセンターや通信ネットワークの中核となる基幹ルーターから、トラフィック集約装置、DCエッジまで幅広い用途に対応できる性能を備えています。

2. 最新インターフェース 400G / 400G-ZRへの対応

高速インターフェースへの対応は、今後のネットワーク設計において重要な要素です。
MX301は400G Opticsに加え、400G-ZRにも対応しています。

400G-ZRはデータセンター間接続(DCI)で利用される長距離光伝送技術の一つです。

これにより、IP over DWDMを用いた構成の選択肢が広がり、要件によってはトランスポンダなどの中継装置を削減できる可能性があります。

将来的な回線増速や構成変更にも柔軟に対応できるため、長期的な利用を想定した基盤として適しています。

3. 自動化ツール・AIOpsソリューションへの対応

MX301は、HPEが提供するRouting DirectorやRouting Assuranceとの連携に対応しています。
これにより、設定投入や構成管理の自動化、ネットワーク状態の可視化が可能になります。

導入初期から自動化やAIOpsを見据えた運用設計が検討できます。
特に複数拠点や大規模環境においては、運用負荷の軽減に寄与します。

4. 柔軟なポートスケール

MX301は、幅広いユースケースに対応できるポートスケールを備えており、最小で800Gbps(※1)のスループットから利用可能です。

ライセンス追加により、スループットを100Gbps単位で段階的に拡張できるため、
トラフィック増加に応じて拡張する運用が可能です。

また、要件に応じて様々な速度のインターフェース(1GbE~400GbE)が選択可能です。

引用:MX301 Port Checker | Juniper Networks Pathfinder

※1 MX301-M型番(RAM削減モデル)では最低400Gbpsからスモールスタートすることが可能です。

想定ユースケース

MX301は、以下の用途での利用が想定されます。

  • データセンターの基幹/集約 ルーター
  • サービスプロバイダのエッジ/集約 ルーター
  • 大規模企業ネットワークの基幹ルーター
  • DCIおよびクラウド接続基盤

省スペースで導入できるため、将来的な拡張を見据えた設計にも適しています。
また、MACsecおよびIPsecに対応しており、セキュリティ要件にも対応可能です。

おわりに

MX301は、今後のネットワーク基盤を検討するうえで有力な選択肢の一つです。
既存構成の性能や拡張性に課題がある場合や、将来を見据えた更改を進める際に選択肢の一つとなる製品です。

今後も実機検証を継続し、得られた知見を発信していきます。

製品や検証内容の詳細にご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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