日商エレクトロニクスとJuniper

運用

日商エレクトロニクスが何故Juniperを扱うこととなり、何故国内有数のJuniperインテグレータとなったのか?
今回はその歴史を紐解きながら、日商エレクトロニクスがユーザー企業様へお届けできる価値をお伝えしたいと思います。

日商エレクトロニクスとJuniperの歴史

日商エレクトロニクスとJuniperの歴史

日商エレクトロニクスとJuniperの歴史は、1999年に国内初の代理店としてJuniper製品の取り扱いを始めたのが始まりです。

もともと日商エレクトロニクスは、会社方針として、開拓者精神をもって市場でまだ認知されていないものに率先して取り組み、国内に広げる第一人者になりたいと考えていました。

IP電話や伝送など、様々なビジネス領域が、ネットワークの発展とともに新たな技術・商品として市場に出ていこうとしていた時代です。

今現在でも会社のミッションとして持っている「目利き力」を強化するために、1985年から日商エレクトロニクスはアメリカに米国法人 NISSHO ELECTRONICS (U.S.A)を設立し、様々なメーカーとコンタクトを取っていました。

その後、1995年のWindows95旋風などを経て、徐々にコンピュータ・ネットワークの重要性が高まり、日本国内に向けて有望・優秀なメーカーをさがしていくなかで、1996年、日商エレクトロニクスとJuniper Networks社が出会うこととなったのです。

当時、ネットワークスイッチ・ルータの世界においては、Ciscoがキャリア市場で圧倒的な認知をされている中、様々な面白いことをやり始めているメーカーがある、と着目したことがきっかけで、Juniperと日商エレクトロニクスが日本におけるビジネスを始めることになりました。

本稿を書いているのが2020年ですので、当時生まれた子供が成人を迎えるほどの長い間、日商エレクトロニクスとJuniperは日本国内のビジネスにおいて並走してきたパートナーとして、タッグを組み続けてきたのです。

1999年、当時はまだJuniperが数十名の規模でしたので(現在の従業員数は世界で9,400名以上)、現在では日商エレクトロニクスの中でもビジネスの大きな柱となるほどに、共に成長してきたと言えます。

先述のNISSHO USAはJuniper Networksの本社と約10分というロケーションの近さに位置していますが、これほど長きに渡るビジネス共創のなかで、クライアントへの迅速な課題解決に繋げられる、現地でのスムーズな連携を構築したパートナー関係は、他に類を見ないレベルであると私達は考えています。

なぜJuniperを選び、国内市場へ展開しようとしたのか

なぜJuniperを選び、国内市場へ展開しようとしたのか
Juniperが日本に上陸したきっかけとしては、既にCiscoのほぼ独壇場となっていたネットワーク機器市場の中で、データプレーンとコントロールプレーンの分離を初めて取り入れるなど、当時、業界の中では新しい機能を積極的に取り入れ、キャリア特化で安定稼働するルーターとして評価を得たのがきっかけでした。

先のCiscoも含めて、ルーターやスイッチの市場には強力な競合企業も存在しており、簡単にビジネスが広がったわけではありません。

今でこそネットワーク技術者からの高い支持の源泉となっている「Junos OS」も、最初は「本当であればすごいが、大丈夫なの?」という反応をするお客さまが多くいらっしゃいました。

Junos OSは、ルータ・スイッチ・セキュリティ機器など、主要となるJuniper製品に採用されている共通OSです。

最大の特長は、モジュラー型設計がされているということです。

管理すべき機能ごとにプロセスが分かれているため、例えば一つの機能についてプログラムをカスタマイズしても、それが他のプログラムには影響しません。

それにより、以下のようなことが実現できます。

・どこか一カ所に障害が発生しても、OS全体を再起動することなく、その部分のみを再起動すれば障害の復旧ができる。
・特定のプログラムをカスタマイズしても、Commitするまでコンフィグが反映されないなど全部の動作確認をする必要がない

このようなことはサーバーなどでは当たり前の考え方ですが、当時ネットワーク機器の分野ではそれがありませんでした。

そのため、初めは普及活動を重ね、実際に機器に触れていただく機会を多くお客さまに提供し続けました。

その結果「確かにこれはすごいOSだ」という評価が広まっていきました。

それが、現在の根強いJuniperファンのお客様を増やしていくこととなったのです。

「かわらないコンセプト」Junos OS

モジュラー型設計であることは先述しましたが、Juniperがその製品に採用している「Junos OS」は、その製品設計思想に3つの「かわらないコンセプト」をもっています。

 

One OS

One OSルーターにおいてはJシリーズ、Mシリーズ、MXシリーズ、Tシリーズ、PTXシリーズと展開、スイッチに置いてはEXシリーズ、QFXシリーズを展開、更にセキュリティ領域でもSRXシリーズを展開しているJuniperですが、そのほぼ全ての機器に搭載されているOSである「Junos OS」は、シングルソースコードライブラリでの提供をされており、それにより一貫性のある機能実装と、幅広いプラットフォームへの適用を実現しています。

One Release Train

OSの機能アップグレードを定期化し、四半期ごとの定期的なアップグレードによる一貫した実装をすることで、ネットワーク運用における手間とリスク、そしてコストを最低限に抑え、ネットワークの経済性の向上に貢献しています。

One Architecture

単一のフレームワークで管理されたひとつのネットワークOS上で動作するアーキテクチャのため、TCOを削減しながら、迅速なアプリケーションやサービスの展開が可能で、信頼性が高いセキュアなアクセスを確保します。

通信業者でのJuniper

通信事業者のお客さまの中には、Juniperファンのエンジニアが多くいらっしゃいます。

共通認識として「Juniper製品は安定している」と言っていただけています。

具体的には、多くのお客さまから「Juniperのルーターは不具合が起きても、お客さま(エンドユーザー)にはそれが見えにくい」という評価をいただいています。

ネットワークが大規模になるほど、エラーや故障を完全に無くすのは難しいことです。

しかし、先ほどご紹介した「Junos OS」によって、不具合が発生したとしてもその部分だけを再起動、復旧するため、実際にネットワークを使用しているお客さまには障害が発生したとは気づくことなく、サービスをご利用いただくことができます。

そして、その「安心」「安全」「止まらないネットワークを実現する」Junos OSは、通信業者様における運用コスト削減に大きく貢献しています。

実は、運用コストの多くを占めるのが、トラブルが発生したときの「障害情報の掲載」「ヘルプデスクへの問い合わせ対応」「復旧の進捗報告」などのコストです。

長くシステム機器を運用していく中で、トラブル・障害は「絶対に起きない」ものではありません。

特に通信インフラをささえるネットワーク技術においては、安定という最大の利点を生かしていくことが、Juniper機器が選ばれていく理由となっています。

民間企業に向けたJuniper

民間企業に向けたJuniper
EXシリーズは、これまで通信事業者で培ってきた「タフな環境に耐え抜く」ための技術やノウハウがすべて投入されたレイヤ2/3スイッチです。

「Junos OS」の採用により、単体での品質の高さと一元管理の容易さとを両立できる初めてのスイッチ製品といえます。

今までルーターを利用していたお客様から、「待っていた」「これはぜひ使ってみたい」という反響を多く頂いています。

スイッチとしての特徴は、従来までのJuniper製品の高い「信頼性・可用性」と「コストメリット」を両立させたことです。

ほとんどのEXシリーズは「バーチャルシャーシ技術」が採用されています。

この技術によって、必要に応じて複数台のスイッチを相互接続すると、それぞれのOSと設定ファイルを共有することができます。

あたかも一台のシャーシのように、管理・運用ができるということです。

これまでは必要なポート数を考えると、シャーシのシステムを使わざるを得ず、高額な初期投資を強いられていた企業もあったかもしれません。

しかしEXシリーズでしたら、導入を一台からスタートし、必要に応じて追加すれば大丈夫です。

追加してもシステムの運用やトラブル対応の作業負担は大幅に削減できますし、消費電力や発熱量も必要な分だけに抑えることができます。

初期投資額に制限があり、段階的に導入したい企業にとっても検討しやすくなったと言えます。

日商エレがJuniperパートナーである誇り

深い経験とスキルを持った、多くの「Juniper製品専属のエンジニア」

>深い経験とスキルを持った、多くの「Juniper製品専属のエンジニア」
Juniper認定資格ベースでも、最高峰の資格を持っている「Juniper製品専属のエンジニア」が他社と異なり多数そろっています 。

日商エレクトロニクスでは通信事業者のお客さまに対して、Juniper製品の導入を、ネットワーク規模が小さかった時代からずっと一緒に進めてきました。

通信事業者で発生するトラブルや不具合には、かなり細かいものや特殊な例もありました。

そういった経験が蓄積された現在では、Juniper製品専属のエンジニアは直接お客さまと会話をし、問題点の切り分けを行い、その場で回答することができます。

他社ですと、他社製品も含めて問い合わせの一次窓口を兼任し、メーカーの回答を転送するだけの「仲介役」になっているエンジニアもいるかもしれませんが、日商エレクトロニクスの場合はそのようなことはありません。その場でトラブルシューティングを行うことができます。

このようなJuniper専属のエンジニアの育成にも力を入れており、サポート品質の向上を努めています。

導入前から運用までをサポートする「NETFrontier (Nissho Electronics Technology Frontier) センター」

導入前から運用までをサポートする「NETFrontier (Nissho Electronics Technology Frontier) センター」
NETFrontier センターは、2008年11月に設立された新総合技術センターです。

総床面積約1,550坪の敷地には、日本全国の保守サポート支援かつお客さま類似環境を構築のうえ、検証が可能な規模のJuniper機材を用意しており、機材・技術リソースの双方において万全な体制を敷いています。

アフターサポートはもちろんですが、加えて導入前の検証について、お客さまからは特に高い評価をいただいております。

Juniper製品の中でも、特に新製品となると本格稼働前の動作検証は極めて重要です。

日商エレクトロニクスでは、お客さまに対して本格稼働の前にJuniperとともに、徹底的な動作検証や初期導入をご支援可能な体制を敷いております。

日商エレがお客様へ貢献できること

Juniper Networksは、「世界のネットワーク技術において特に困難な課題を解決し、世界をつなぐ製品、ソリューション、サービスを通じて、ネットワークを簡素化」することをビジョンとして掲げています。

日商エレクトロニクスは、Juniper Networksから国内Elite Partner企業のうち最も製品販売に貢献した企業として「Japan Elite Partner of the Year」を10年連続で受賞(日商エレは旧賞からの受賞を含む)するなど、新しいネットワーク製品がいち早く導入される日本市場において、コンテンツ配信事業分野での大規模な取り組みをはじめ、日商エレはJuniper Networksと連携して新規技術分野に参入し、サービス・オートメーション・ソリューションのメリットを最大限に活用するご提案を続けております。

イノベーションに対して常に積極的であると同時に、自社社員へのJuniper製品に関わる社員トレーニングを進め、お客様にご提供できる十分な知識体系の獲得も含め、最先端ハードウェア機器を駆使するノウハウを構築していくことで、クライアントにとって最適なソリューションをご提供していくことが日商エレクトロニクスの価値となっています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

安定、安全を大前提とするネットワークの世界において、日商エレクトロニクスはJuniper Networksとタッグを組み、20年以上もの間様々なお客様のご支援をしてきました。

そのノウハウをもって、「目利き力」「技術力」「提案力」を磨き上げ、今後も更に安定した品質の通信ネットワークを維持、成長させていくことができるように、この歴史を積み上げていきたいと考えています。

新たな技術が次々と出てくる中、また動画・画像・音声だけでなくIoTなど様々なデータがネットワークを飛び交う中で、そのインフラを支えることのできる日商エレクトロニクスとJuniper Networksを、今後ともご愛顧頂けますと幸いです。

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