MX10003事例 株式会社ネットアイアールディー様

「ISP のためのISP」ビジネスを展開するネットアイアールディーがより高速で安定したネットワーク基盤の実現に向け、MX10003 を選択した理由とは

  • 企業名株式会社ネットアイアールディー
  • 設立1995年(平成7)年12月
  • 所在地京都市下京区中堂寺粟田町
  • 事業概要ネットワーク構築、コンサルティング、インターネットサービスプロバイダー、ネットワークの運用・管理、ネットワーク用ソフトウエアの開発、大量コンテンツ配送ならびに配送技術の研究開発、電子メールの配送 他
  • 取材対象株式会社ネットアイアールディー
    代表取締役 西村 昌明 氏(写真左)
    経営システム部 中入地 佐織 氏(写真右)

京都市下京区に本社を構え、システム開発、コンサルティング、そしてISPなど幅広い事業を展開する株式会社ネットアイアールディー(以下、ネットアイアールディー)。多くのISPや企業クライアントにインターネット接続サービスを提供する同社では、新たに浮上した高速ネットワーク導入プロジェクトへの対応と、既存のルーター製品の保守契約終了をきっかけに、ジュニパーネットワークスのユニバーサル ルーティング プラットフォームMX10003の導入を決定。約1年におよぶ試行期間を通じて期待した導入効果を得ると共に、次フェーズでの追加導入に向けた足がかりを得た

導入ハイライト

  • 次代のISP ビジネスを見据えた高速ネットワークへの対応
  • 先行導入プロジェクトにおける約1年におよぶ無停止運用実績
  • 従来製品との混在環境で発揮された高い運用生産性
  • 省スペース、省電力等による高いコストパフォーマンスの実現

企業概要:高い技術力を誇る“ISP のためのISP”

ネットアイアールディーは1995 年12 月、京都にて創立。当初は主にシステム開発会社として事業を展開してきたが、クライアント企業の要望を受ける中で、しだいに開発したシステムのホスティングや運用に関しても一任されるようになっていく。やがてはクライアントのIT 環境そのものを引き受ける立ち位置を担うようになり、翌1996 年にインターネット接続に関しても自社サービスとしての提供を開始。1999 年には、首都圏外から直接接続する ISP としては初となるJPIX 接続の実現に至った。

当時の状況について、ネットアイアールディー代表取締役の西村昌明氏はこう回想する。「開発したシステムの品質だけでなく、インターネット環境についてもベストなパフォーマンスを実現するために回線品質を担保する必要があり、その取り組みの一環としてJPIX への接続を開始しました。開発と環境という2つの要素によるシナジーが最も顕著に表れたのが、このJPIX 接続プロジェクトだったと思います。」

同社のISP サービスは個人のお客さま向けではなく、企業を対象としている。「私たちは、ISP や企業顧客への回線提供事業者、つまりISP のためのISP という立場になります」そう西村氏が語る背景として、同社に求められるネットワークは言うまでもなく、お客さまのビジネスに直結したミッションクリティカルな要件となる。そのため、高い品質とパフォーマンスを維持しながら、何よりも安定稼働させることが至上命題である。

導入の経緯:東京~京都間の高速回線接続を機にネットワークルーターを刷新

代表取締役 西村 昌明 氏ネットアイアールディー
代表取締役 西村 昌明 氏

同社におけるジュニパーネットワークス製品の導入・運用経験は20年にも上る。当時、動作安定性の高い製品を模索する中で、初期のジュニパーネットワークス製ルーターであるM20の採用を決め、以来、継続してジュニパーネットワークス製品を使用し続ける文字通りのヘビーユーザーである。

ISPとしてのビジネスも順調な拡大を続ける中、2018年中旬、当時運用していたMX480の保守期間終了のタイミングと前後して、新たな通信回線の敷設という話が浮上する。

「東京~京都間を100Gbpsの回線で接続する計画を立てましたが、その際に必要となる100GbEインターフェースは、既存導入製品のMX480には搭載できませんでした。このため、同インターフェースを備えた新たなルーターの選定を開始しました。」(西村氏)。

ジュニパーネットワークス製品の安定性や運用の容易さに高い信頼を置いていた同社では、同ベンダーのラインアップを検討した上で、コンパクトな単一シャーシで最大24ポートの100GbEインターフェースを集約できる「MX10003」の採用を決定。全二台の導入プロジェクトを立ち上げ、まず一台を既存のネットワーク環境へ導入し、実運用を開始した。

導入プロジェクト:瞬時で導入を完了し、先行フェーズとなる実運用を開始

導入プロジェクトでは、事前に既存のラックを撤去し、新たなラックを設置するなど、周辺の既存機器の整理・統合に時間を要したものの、機器の設定・導入作業については短時間で完了したという。「ジュニパーネットワークス製品はOSが共通化されているので、MX10003をラックへ設置し、設定コンフィグを移し変えるだけで、すぐに稼働を開始することができました。」(西村氏)。ジュニパーネットワークス製品ならではのメリットを活用することで、機器の入れ替え作業自体は、同社にとってそれほどハードルの高くない内容であったという。

ネットアイアールディーが運用するデータセンターは京都リサーチパークに加え、大阪、東京など全9カ所の拠点におよぶ。うち、今回のMX10003は東京のデータセンターへの導入を実施。現状、各拠点間は10Gbpsの回線を用いて、既存のMX480ルーターなどと接続されている。今回のMX10003導入プロジェクトは2018年7月24日より開始し、現在も継続稼働中である。

図:ネットアイアールディーが展開する全国9カ所の拠点とネットワーク

導入効果:約1年間の無停止運用、運用の容易さ、そして高いコストパフォーマンス

一台目のMX10003導入から約1年が経過し、その導入効果について西村氏はこう評価する。「まず第一に挙げるべきは、導入以降の約1年間、一切問題が発生することなく無停止運用ができているという事実です。これは、MX10003を含むジュニパーネットワークス製品の安定性を示しており、大きな導入効果と言えると思います。」

これまでにも、ジュニパーネットワークス製品「Mシリーズ」で1,200日以上にわたる無停止運用の実績を持つ同社であるが、今回のMX10003の導入でも同様の安定稼働を実現できているとのことだ。

また、少人数でシステムを管理している同社にとって、運用の容易さも重要となる。「他社製品の場合には、OSのバージョンによってコンフィギュレーション体系が変わってしまったり、製品の挙動自体も変わってしまったりという状況がありました。しかし、ジュニパーネットワークス製品の場合には、ほとんどこのようなことがありません。今回の導入においても、MX480で使用していたコンフィギュレーションをそのままMX10003に適用することができ、特に問題も発生していません。これはジュニパーネットワークスのJUNOS® OSそのものに対する信頼にもつながっています。次のバージョンで何が変わるのかを毎回意識しなくても、安心して継続利用することができます」(西村氏)。

バージョンアップに伴うトラブルを未然に回避できるため、運用担当者は本来注力すべき作業に時間を費やすことができるという。また、JUNOS® OSの高い運用・管理性によって、少人数体制で大規模なネットワークを運用することができることも大きなメリットだという。

さらに、より省スペースになった点も導入効果の一つであると同氏は語る。シャーシサイズ8RUのMX480に対し、MX10003は同等スペックながらも半分以下の3RUで提供されており、データセンターでのスペース節減にも貢献している。

「高速なインターフェースを集約できるだけでなく、さらに省スペースであることによって、これから運用していく中でより高いコストパフォーマンスが発揮されると期待しています。」(西村氏)

導入効果に加え、今回のジュニパーネットワークス製品の導入にかかわった日商エレクトロニクス株式会社について、西村氏はこう語る。

「MX480導入の際もそうですが、ジュニパーネットワークス製品については、日商エレクトロニクス様にお願いする形が最善と思っています。ハードウエアに関する弊社での運用に対してこれまでバックアップしていただきましたが、今後も同様に良好なパートナー関係を継続できればと思っています。」

今後の展望:京都~東京間を100Gbpsで接続しネットワーク環境を最適化

代表取締役 西村 昌明 氏
「導入以降の約1年間、一切問題が発生することなく無停止運用ができているという事実は、MX10003を含むジュニパーネットワークス製品の安定性を示しており、大きな導入効果と言えます」(西村氏)

MX10003の第一導入フェーズで満足のいく結果を得ると共に、次期フェーズへの確かな感触をつかんだネットアイアールディーでは、ネットワーク環境全体の最適化を意識しながら、今後のシステム更改を進めていく予定だという。

最後に西村氏は、今後の展望に言及し、次のように締めくくる。

「実は、お客さまから弊社のネットワークについてクレームが出たことはこれまで一度もありません。ネットワーク環境の増強は先行投資を踏まえて、いわば “弊社都合” で進めてきたものですが、その背景にはお客さまが要望する以上の品質やパフォーマンスを提供したいという思いがありました。もちろん、決断するタイミングではオーバースペックではないのか?と心配になることもありましたが、結果から見れば、その時々での判断が正しかったと言えるでしょう。京都~東京間の100Gbps回線もすでに敷設が完了しており、現在、2台目のMX10003導入に向け準備を開始しています。これからの取り組みは、建て増しを繰り返してきたネットワーク環境を整理整頓し、最適化するという流れになるでしょう。」

常にお客さまの要求の一歩先を行く果敢な挑戦を続けるネットアイアールディー。

そのISPビジネスの根幹とも言えるネットワークシステムにおいて、MX10003をはじめとしたジュニパーネットワークス製品が日々のサービスを支えている。

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