ルーターの役割とは?ルーターが必要なワケとルーターの選び方!

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ルーターは、企業のネットワークや自宅の光回線に必須のネットワーク機器ですが、その役割やなぜルーターが必要なのかを正しく理解している人は少ないかもしれません。
そこで今回は、ルーターの役割をわかりやすく解説。その上で、ルーターが必要なワケとルーターの選び方をご紹介します。

1. ルーターの3つの役割

簡単に言えば、ルーターの役割は、ネットワーク間をつなぎルーティングをすることです。ルーターに到達したIPパケットの最適なルートを検索し、パケットを届ける役割もあります。
ルーターの種類によって、様々な役割がありますが、ここでは各種ルーターに共通する3つの役割について解説します。

1-1. ネットワークとネットワークをつなぐ

ルーターの役割の基本は、複数のネットワークをつなげることです。

例えば、企業内のイントラネットをインターネットにつなげるためには、必ずルーターが必要になります。また、企業と企業をつなげるエクストラネットの間にもルーターが必要です。

そのため、ルーターにはイーサーネットだけではなく、「フレームリレー」や「ATM」といった複数のインターフェースが装備されています。複数のネットワークをつなげるためには、一つのインターフェースだけでは対応できないからです。

なお、複数のインターフェースがデフォルトでなかったとしても、拡張ボードを追加したり交換したりすることによって、違う伝送方式のやりとりもできるようになっています。

1-2. ルートを教える

ルーターの2つめの大きな役割は、ルートを教えることです。

ルーター内にはルーティングテーブルと呼ばれる経路表があります。その経路表とルーターに到達したパケットの宛先アドレスを照合します。そして、最適なルートを瞬時に探し出し、次のルーターなどにパケットを渡します。

また、障害などで利用できないルートを探り、最適な迂回ルートなどを指し示す役割もあります。

1-3. IPパケットの優遇や遮断

ルーターは、IPヘッダーを読み取り、パケットの優遇処理や遮断処理を行う役割も担っています。

具体的には、通してはいけないパケットがあれば、フィルタリングを行いパケットを遮断します。回線速度で不利な回線へのパケットは、帯域の監視を行いながらパケットを送り出す量の調整を行うのです。

パケットごとに優先順位をつけるのもルーターの大きな役割です。

あらかじめ「優先するべき通信が何か」をルーターに定義付けることで、パケットを送信する順番を入れ替えることができます。これらの機能はQoS(Quality of Service)と呼ばれるものです。企業で利用するルーターには基本的にQoSが搭載されていることがほとんどです。

 

2. ルーターはなぜ必要なのか

前述の通り、ルーターは企業のネットワークをインターネットにつないだり、複数のネットワークを接続したりするためには不可欠なネットワーク機器です。

スムーズに通信のやりとりをするためには適切なルートを教えてくれて、遮断や優遇を行えなければなりません。その役割全般をルーターが担っています。

ルーターがなければ異なる通信方式のネットワーク間での通信ができません。そのため、ルーターはスムーズな通信を行うために必要不可欠といえるでしょう。

 

3. あると便利なルーターの機能

ルーターの3つの基本的な役割は理解できましたか? 続いて、ルーターにあると便利な機能をご紹介します。
あると便利な機能は全てのルーターに搭載されているわけではありません。利用する目的に応じて、必要な機能を搭載しているルーターを選びましょう。

あると便利なルーターの機能

3-1. IPアドレスの変換

NAT(Network Address Translation)やIPマスカレードのようなIPアドレスの変換を行い、動的にアドレスを付与できる機能が搭載されているルーターがあります。

このルーターがあれば、専用のNATサーバーは必要ありません。こちらも、あったら便利な機能といえるでしょう。

3-2. 仮想ルーター機能

仮想化されたネットワークに利用できるルーターも企業内にあると便利です。仮想ルーターでは、仮想ネットワークごとにルーターを設定することが可能です。一台のルーターが仮想的に分離され、あたかも複数のルーターが存在しているように利用できます。

仮想ルーターは管理機能にもすぐれているのが特徴です。ソフトウェアでバーチャルにルーターを作るため、リソース管理やレポーティングなども個々の仮想ルーター毎に定義できる特徴があります。

例えば高負荷が考えられるルーターには多めにCPUやメモリを割り振ることができますし、動的な追加もソフトウェア上で可能です。

 

4. ルーターの選び方のポイントを解説!

では、もしも今後企業内にルーターを新規に導入するなら、どういう機能が付いたルーターにするべきなのか、最後に、ルーターを検討する際に考えるポイントを解説します。

ルーターの選び方のポイント

4-1. 必要な機能は搭載されているか

最初にルーターを入れたい場所を考えてみましょう。例えば、WAN回線と企業内を結ぶ場所に入れるなら、当然ながらセキュリティ機能が万全なルーターを選ぶべきです。
LAN内で無線を利用したいなら無線LANが利用できるルーターを選ばなければいけません。一概にルーターを選ぶといっても、利用する環境や用途によって異なります。必要な機能が搭載されているルーターを選ぶようにしましょう。
理想としては、どのルータを選ぶにしても管理がしやすくセキュリティ機能付のルーターの方が安心です。LAN構成の変更などを行っても、どこにでも再利用できるタイプであれば投資の無駄にもならないでしょう。

4-2.必要なスループットは実現できるか

ルーターのスループット(単位時間あたりに処理できる量)は、ルーティングテーブルの検索の時間によって左右されます。複雑なネットワーク構成や、冗長化を考えるなら、スループットが高速なルーターを選んでください。通信の遅延の心配がなくなります。
ストレスのないネットワークにしたいなら、性能の良いルーターを選びましょう。

4-3. 管理がしやすいか

企業内で導入する場合に大事なことは、管理がしやすいことです。遠隔地からのコントロールはもちろんのこと、レポーティングからログの取得まで運用管理ポリシーにマッチした管理のしやすいルーターを選ぶようにしましょう。
遠隔地からポリシーをコントロールできることで、センターからの運用ができたり、運用管理者が不在なら運用管理をアウトソースしたりすることもできます。

4-4. 仮想化に対応できるか

昨今では企業内のネットワークも仮想ネットワーク構成が増加しています。いつでも対応できるように仮想ルーターを選んでおけば間違いはありません。

コンフィグレーション設定や運用管理もバーチャルごとに行えるため、運用管理コストの低減にもつながります。仮想化に対応できるルーターを選んでおくことが今後のコスト削減にもつながることでしょう。

また、リソースを分けることで複雑な構成にも柔軟に対応ができます。

 

まとめ

ルーターの役割とは複数のネットワークをつなぎ最適な通信ルートを指し示すことです。そして最適で安全な通信を行うためにも必要な機器だといえます。

ルーターを選ぶ際には、性能にこだわり、安全な通信ができるタイプを選ぶことが大切です。そして、運用管理がしやすいルーターを選ぶことも忘れないでください。

 

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