
間もなくルーターの保守満了を迎える方必見!「保守更新」か「リプレース」かの見極め方をガイドします。
キャリアグレードルーターとして定評のあるJuniper Networks MXシリーズ。世界中で通信事業者、データセンター事業者、コンテンツ事業者をはじめとした多くのユーザーに採用されています。ロングセラーモデルのため、やがて保守期間の終了を迎えることになりますが、その際に保守更新またはリプレースをどのように選択すべきでしょうか。今回は、迷いがちな更新と買い替えのタイミングについてガイドします。
目次
リプレース/保守更新 診断チェックシート
●チェック1 スペック編
□ 経路数の増加でパケットロスが発生している
□ ポート数拡張の限界を迎えている
□ 40G、100Gポートの集約が必要となってきている
●チェック2 コスト編
□ 電力消費量の増大が運用コストを圧迫してい
□ CPU やマシンスペックの費用対効果が悪化している
□ ライセンスコストがかさんでいる
●チェック3 収容効率編
□ 型機が増え、ラック収容効率が悪化している
□ 移動できない機器がラックを専有している
□ 接続するポート数が増え、ケーブリングが複雑化している
チェックの結果をポイント解説
ここでは、チェックした項目について詳しく解説します。
それぞれチェックしたポイントについての解説をよく読んで、保守更新/リプレースのヒントにしてみてはいかがでしょうか。
チェック1 スペック編についての解説
増加し続けるネットワークトラフィック。今後を考えて保守更新または次世代機へのリプレースを検討しましょう!
❶ 経路数の増加によるパケットロスの懸念
近年、SNSや動画サイトの利用、スマートフォンの普及などを背景に、インターネットトラフィックは爆発的に増加しています。
また、ルーターが処理するBGP経路数も増加の一途を辿っています。
もしルーターが必要な経路数を処理できなくなると、パケットをロスする事態に陥りかねません。
❷ 拡張の限界はどこまで?
機種によってはモジュールを増設できますが、拡張限界を迎えるとデバイスそのもののリプレースを検討しなくてはなりません。
❸ 40GbE、100GbEポートが一般化
アプリケーション制御や可視化、侵入防止、ユーザーごとの異なるアプリケーションコントロールなど、昨今の有害アプリケーションはポート番号だけでは制御できず、パケットの中身までチェックしなくてはなりません。どれだけ多くのアプリケーションに対応しているかも重要なポイントです。
チェック2 コスト編についての解説
一時的な導入費用だけではなく、消費電力や運用コストなど、TCOから考えることがポイントです!
❶ 運用コストとしての電気料金の問題
従来の大型ルーターは電力消費量が大きく、運用コストとして電気料金がかさみがちです。ハードウェアは年々、小型化・高性能化・省電力化が進んでおりますので、リプレースすることで電気料金削減に大きな効果をもたらします。
❷ 増設とリプレース、どちらがおトク?
ハードウェアや内部のCPU は日々進化しており、同等価格でも後発製品の方が高い性能を発揮します。旧製品のモジュールを増設するよりも、新製品へ置き換えた方が、機能面や設置場所の縮小などTCO(Total Cost of Ownership)面から投資対効果が高いケースがあります。
❸ ライセンスコストの見直し
TCOを考えた時に、機能追加のためのライセンスコストは大きな課題となります。例えば新製品では、従来有償オプションとされていた「Inline-jflow ※1」や「HQoS License※2」などの機能が、あらかじめ本体にバンドルされています。標準構成を活用しTCO削減につなげられるのも、リプレースのメリットといえます。
※1 Inline-jflow : ASICで処理する高性能のNetflow v9/IPFIX
※2 HQoS : 回線を利用するSubscriber単位で異なるRuleの帯域優先制御を実現
チェック3 収容効率編についての解説
機器の配置やケーブリングの構成を見直すことで、見た目にもわかりやすいネットワークへ改善できます!
❶ラックスペース効率化のために
事業の拡大に伴って大型ルーターの導入が増えてくると、ラックの占有率が高まり柔軟な機器設置が難しくなってきます。小型化された最新製品を選ぶことで、設置の柔軟性を高め、機器単位での移動や増設を容易にすることができます。
❷スイッチを利用した柔軟なポート拡張
収容効率を上げる方法として、Juniper ならではの機能もあります。例えば、ルーターとスイッチと組み合わせ、スイッチをルーターのポート拡張モジュールとして管理するJunos Fusion を用いれば、小型のボックスルーターであっても柔軟なポート拡張を実現できます。
❸利用ポート削減でケーブリングもシンプルに
従来の1GbE、10GbE ポートを、新製品の40GbE、100GbE ポートへ集約すれば、利用ポート数を削減できます。その結果、ケーブリングをシンプルにできます。
利用機種別リプレース成功のポイント
ここでは「リプレース」を検討している方向けに、既存のMX製品からどのように次の製品を選ぶべきかをご紹介します。自社にとって最適な製品を選んで、リプレースの効果を最大化しましょう!
製品スペックの比較や「おすすめモデル」の特徴について資料にて詳しくご紹介しております。
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MXシリーズユーザー向け「保守更新」か「リプレース」かの見極め方ガイド
本資料では、Juniper Networks MXシリーズの迷いがちな更新と買い替えのタイミングについてガイドします。MXユーザーの方はぜひ、ご一読ください。